ABOUT

OSAWAKIYOMI

ーGREETINGー

糸は絵の具、針は筆

スライドする針の振り幅を自在に操り、丸い枠に張られた布を縦横無尽に動かしながら、まるで絵を描くように、糸だけでさまざまな対象を縫い上げる。
「横振りミシン」という特殊な機械を駆使し、刺繍を芸術の域にまで高めた巨匠、それが大澤紀代美である。

著名人の肖像や動植物など、糸だけで描いたとは思えない立体的で躍動感みなぎるオリジナル作品の数々をはじめ、山本寛斎や小西良幸など名だたるファッションデザイナーのコレクションを絢爛豪華な刺繍で彩り、世界の人々を驚かせてきた。
近年では、日本人デザイナーとして唯一オートクチュールのパリコレに出展しているYUIMA NAKAZATOとのコラボレーションなど、その活躍は時空を超えてとどまることを知らない。

「刺繍の神様」「ミシンの魔術師」。人は大澤紀代美をそう呼ぶ。


ーBIOGRAPHYー

1940
桐生市で誕生
1957
横振り刺繍と出会い、感銘を受ける
1959
父親と会社設立 作家としても活動開始
1973
突然の視力低下で休業
1975
桐生市の画廊で初の個展「大澤紀代美 刺繍展」
1976
アジアアートアソシエーション主催「国際アート展」(東京・大手町)招待出品
1987
小西良幸氏の依頼を受け「FICCE UOMO」コレクションの刺繍担当
1990
山本寛斎氏の依頼を受け「カンサイスーパースタジオ」の刺繍担当
1992
渡仏し、刺繍の巨匠フランシス・ルサージュ氏と対談
1993
カンサイスーパースタジオ「ハロー ロシア」展の刺繍担当
パリで初の個展 「糸の出会い展」
1994
現代の名工(厚労省卓越技能者)表彰
1996
黄綬褒章
1997
刺繍塾「大澤翔会」開塾
2009
プロ野球西武・渡辺久信氏の桐生市民栄誉賞記念肖像画製作
2018
レッド・ツェッペリントリビュートバンド「Mr.Jimmy」のステージ衣装製作
2022
中里唯馬氏の依頼を受け「YUIMA NAKAZATO」コレクションの刺繍担当